総合商社の光と闇

総合商社の光と闇を、実際に働いた経験から、限りなくリアルに紹介します

総合商社と雰囲気の話

 

正直言って、総合商社は居心地が良い場所ではなかったです。少なくとも僕にとっては。そんなの人によるだろとツッコミ入るかもしれませんが、僕の周りで総合商社が居心地良いというのはあまり聞いたことありません。会社は人で構成されているわけで、つまり居心地の良くない場所をみんなで作り出して、そこで毎日働いているんです。

大きな要因は二つあると思います。

 

① バブル体質が抜けない、華やかな生活

六本木を飲み歩いて、女の子とどんちゃん騒ぎ、接待費で美味しいものを食べて、借金をして高級車を買う、こんなバブル時代みたいなことが未だに総合商社では残っていたりします。昔は、物質に対する欲が非常に強い時代で、お金があれば物を買い、贅沢をし、そして心が満たされていたのだと思います。 

でも、今は違いますよね。物質欲、所有欲は消えつつあり、シェアリングエコノミー社会へとシフトしつつあるくらいです。それでも、総合商社の一員として華やかでいたい、いなければいけない、ある種世間のイメージとの乖離を恐れ、未だにこんなバブル期のような振る舞いをしています。 結果的に、お互いが華やかさを競い合う舞踏会のような雰囲気が一部に漂い、人間関係としては心から安心できる場所ではないと感じやすくなってるのではと思います。

自分らしく、自然体で肩の力を抜いて生きていくにはしんどい業界かもしれません。

 

② 皆が優秀、高学歴、そしてプライドが高い

ぶっちゃけ総合商社は、高学歴だらけで、その中でも優秀層が入社していたりします。社員は、それぞれのコミュニティでは何かしら突出した才能が有り、ちやほやされてきた人が多い訳です。そんな人達が同じ会社に沢山いると、承認欲を剥き出しにし、他人に批判的な雰囲気が生まれます。 自分は優秀なんだ、あいつはここが良く無いんだ、はっきりいってクソみたいな悪口や、噂を肴に飲んでる人が一部いました。そんなの雑音なので気にしていませんでしたが、雑音の数があまりにも多かったです。会社員なので、人間関係を完全に断ち切ることは難しく、こんな人達とも付き合わないといけないのがストレスでしたね。 スティーブ・ジョブズがどこかのスピーチで言っていましたが、"自分の人生を生きず、他人の人生を生きている"人が沢山いました。 お互いに批判的なコミュニティが居心地良い訳ないですよね。。。

 

体感に個人差はありますし、どこの会社だってそんなものかもしれません。これを仕方ないと感じて受け入れるのか、人生一度だからと自由を求めるのか、それも個人の自由だと思いますが、人生の多くを費やす仕事なので、楽しく、ワクワク働きたいですね。 場所、時間、人間関係に縛られない生活が夢です。

 

END