総合商社の光と闇

総合商社の光と闇を、実際に働いた経験から、限りなくリアルに紹介します

総合商社と英語の話

 

総合商社で働くには英語力は必要か?

 

結論からいうと、必須です。 というか英語できないと総合商社では人権無いに等しいです。

 

じゃあ、具体的にどのくらいの英語力が必要になるのかというと、TOEIC730点以上がほぼ全ての企業の最低限求めるレベルです。

TOEICのスコアが無いと昇進できない、海外駐在いけません。

 

入社時点で6-7割くらいはTOEIC730点を既に取っている印象。体育会出身は英語できない人多いので苦労しています。それでも、3年目までに730点取っていない人なんてほぼ皆無です。皆必死に勉強して、スコアクリアします。

 

じゃあTOEICクリアしたた人権もらえるの?というと全くそんなことは無く、重要なのはアウトプットの質です。書いてる英語、話している英語が客先に出せるレベルなのか?がポイントです。TOEICなんてのは所詮テストなので、そんなに重要では無いんです。

 

で、どれくらいのレベルで英語のアウトプットができる必要があるのか?

これは、五大商社全てが既に導入している(はず?)、BULATSというテストで別途能力を測られます。 BULATSとは簡単にいうと、スピーキング、ライティングのテストで受験者のレベルがどれくらいにあるのかA1-C2の段階評価で測定します。

最も良いのがC2でこれは完全な外国人レベル。発音、語彙全てが自然で、構成も完璧なレベル。帰国子女は大体一つ下のC1レベルです。それでも、純ジャパが聞いたらネイティブと違いが分からないくらい流暢です。

 

この中のB2レベルが総合商社で求められるレベルです。これは、C1の一つ下で、文法や時性が時々おかしいものの、会話は普通に成り立つレベルだと思います。

協会公式の定義によるとB2は「自信を持って英語を話すことができる」らしいです。

半端ないざっくり感。笑

IELTS 5.5-6.0、TOEFL 72-94とequivalent の様です。

 

留学経験者とかは大体B2かな、C1取れる人は相当真面目に勉強してた留学生。

これが、留学経験無しの純ジャパにはけーーっこうハードル高いです。

英語を話せるだけじゃなくて、わりと自然に会話が成り立たないといけない。

このわりとがかなり難しいんです。 

だから、みんな専門の対策スクールや英会話学校に行ってます。

3年目になっても取れていない人は1-2割います。 

ちなみに、これまではスピーキングの話で、ライティングは比較的簡単です。

というか、貿易していれば毎日英文メール書くので慣れているので、さくっと受かります。 (案外、帰国子女はbroken Englishでライティングみたいなきっちりと文章書く能力に乏しく、B2クリアできない人もいます)

 

このBULATS B2をクリアしていないと海外出張に行かせないという上司も結構います。 入社時点では英語力低くてもいいので、入社したら必死に頑張りましょう。

英語ができないだけで成長の機会を失うのはもったいないです。

 

英語が全てではないですが、商社マンである以上英語は最低限のスキルです。

スポーツ選手の走り込みと同じ様に、日々継続して基礎体力をつけていくのが重要ですね。

 

具体的な勉強法は長くなるので別で書きます。

 

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